SF:戦いの“49/51”を掌中にした 小暮と田坂エンジニアの「侠気(おとこぎ)作戦」
「グリップしない!」
2013年開幕戦・鈴鹿、その週末のドラマはここから始まった。
スーパーフォーミュラのウォッチャーならばご承知のように、3月4〜5日に実施されたこのコースでの公式テストではブリヂストンが持ち込んだ新しい仕様のタイヤが強烈なまでのグリップを発揮し、出走した20人のドライバー全てが昨年11月に記録された同じマシンによる従来のコースレコードを塗り替えるタイムを記録している。最速だった小暮卓史に至っては4カ月前にJ-P.オリベイラが記録したそのレコードタイムを2秒以上も短縮する1分36秒574にまで到達したのだった。