【ASWEB】平川亮の“確信的反抗”。無線を無視してポルシェをパスも「あれが彼の生き様」と佐藤社長は笑顔【WEC富士】
「順位を入れ替えて、ポルシェにチャレンジさせてほしい」
レース中盤のスティントを任されたトヨタGAZOO Racing・8号車GR010ハイブリッドの平川亮は、無線でそうリクエストしたという。
9月10日に行われたWEC世界耐久選手権第6戦富士。序盤で他車にヒットされたことで出遅れた8号車だったが、その後セバスチャン・ブエミがリカバリーを見せ3番手で平川へバトンタッチ。平川も好走し、前をいく僚友7号車のホセ・マリア・ロペスに追いつきつつあった。7号車の前には、スタートでトップを奪ったポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの6号車ポルシェ963がいたが、ロペスはオーバーテイクの決め手を欠いているように見えた。