名誉会長の石原東京都知事より
国内最大級のモータースポーツイベント、「モータスポーツジャパン2009 フェスティバル イン お台場」が東京・臨海副都心で盛大に開催されますことを心よりお祝い申し上げます。
モータースポーツの感動、運転の楽しさや魅力を感じていただくことをコンセプトに企画された本フェスティバルも今年で四回目を迎えます。
NPO法人日本モータースポーツ推進機構を中心に、国内の自動車メーカーやタイヤメーカーが一同に集い、新しい自動車文化を発信するイベントとして、回を重ねる毎に充実してまいりました。関係の皆様方のご尽力に敬意を表するとともに厚く御礼申し上げます。
自動車の発展は、人間の生活様式をより便利で豊かにするなど社会経済にも大きく貢献してきました。さらに、自動車はスポーツとして速さや技能を競い、文化として国や地域を結ぶなど、単なる乗り物を超えた様々な役割を担っています。そして、日本の自動車産業は、 わが国の基幹産業のひとつとして絶え間ない努力を続け、多くの技術やノウハウを習得し進化させてきました。
一方、自動車をめぐる社会環境は今、大きな転換期にあります。環境負荷の少ない社会の実現をめざして、CO2排出や燃料消費を削減するとともに持続可能なエネルギーを基本とする新しいクルマづくりが求められています。また、未曾有の金融・経済危機に直面し先行きが混沌とする中にあっても、 モータースポーツの文化と伝統を守り、新しいクルマが生み出す未来の夢を子供たちに届けていかなければなりません。
今回のフェスティバルは、日常生活の中では接する機会が少ないモータースポーツの楽しさを体感していただくとともに、日本の自動車文化を次代を担う子供や若者たちに引き継いでいく場となることを期待しています。
結びに、「モータースポーツジャパンフェスティバル」の今後益々のご発展と本イベントの成功を祈念して挨拶といたします。
名誉会長 東京都知事 石原慎太郎